管理人の独り言   《第6話》 

    “あれ”で・・・・・ 


 “あれ”で・・・・・。

 “あれ”で四人で・・・・・。

 “あれ”で一日中、一晩中・・・・・。


 て、別に変な妄想をしているわけではありませんよ。

 “あれ”とは“アレ”です。

 黙ってボタンを押すと、洗牌してちゃんと積んでくれる、あの“全自動マージャン卓”のことです。


 今でこそ全自動卓はメジャーなものになりましたが、私が学生の頃はまだ存在してませんでした。

 ですので、全て自分たちの手で洗牌して積んでいったものです。

 『“洗牌”して素早く積めるようになったら一人前だ!!』、なんて豪語していた先輩もいたので、

 早く綺麗に牌を積むことが出来るように、結構神経を使ったものでした。


 マージャンを覚えて1〜2年過ぎた頃でしょうか、“全自動マージャン卓”なるものが世に現れました。

 しかし通常の卓の使用料が一時間70円位(学割というのがありまして)に対し、全自動卓は400円位でしたので

 私のような貧乏学生にとっては高嶺の花でした。


 それでも一回位は全自動卓でやってみたいと思い、雀友を誘ってやったことがありました。

 感想・・・・・いいですねぇ〜って、とにかく良いです!!

 ボタンを押すとテーブル中央の投入口が開くので、その中に牌を入れると洗牌し始め、同時に4人の前に

 二段に積まれた牌の列がせり上がってくるのです。

 その様が実にスムーズでカッコ良いのです。

 そしてなによりラクなのです。

 また自分達で洗牌する必要がないので、すぐ次の勝負に入ることができて、結果として半荘に係る時間が

 短くて済みます。

 なにやら良いこと尽くめの全自動卓なのですが、とにかく料金が高いので、後にも先にもこの一回限りしか

 体験することはできませんでした。


 あれから30余年・・・・・。

 ふと気になって調べてみました。

 一体、全自動卓ってどの位するものなのだろうかと・・・・・。

 すると・・・、安いものでも10万円、高いものだと70万円位(!!)するのです。

 う〜ん、これでは“じゅうしまつ会”では買えそうにありませんね。

 もっとも会費を一回あたり1万円にすれば別ですけど・・・・・、おそらく会員がいなくなりますね(笑)。


 ということで、私にとって“あれ”で麻将をすることは、まだまだ叶わぬ夢であり続けるのです。



平成24年版 管理人の独り言へ


トップページへ