管理人の独り言   《第7話》 

    賭ける or 賭けない ?


 『賭けないマージャンなんて、やる気にならないよ。』・・・よく聞かれる話です。

 まあ確かに一理あるかもしれません。

 賭けることで決して負けられない状況を作り、結果として自らを奮い立たせる・・・。

 ついでに勝てば儲かるので、尚結構なこと。

 特に男性には何か冒険心というか、わざわざ困難なことを好む傾向があるようです。

 趣向は十人十色、それはそれで良いかなと思います。


 私はというと、これが賭け事には大変不向きな人間なんです。

 とにかく『損をしたくない!』という一心で、少しでもリスクを感じると途端に引いてしまうのです。

 マージャンでも、誰かがリーチを掛けようものならベタ降りです。

 自分が聴牌しても、リーチなんて三面聴でもなければ、まず掛けません。

 ですから賭けない“健康麻将”は、私にとって非常にありがたい存在なのです。


 じゃあ何が面白いのかっていうと、たとえお金は賭けてなくても、点数が少ないと面白くないじゃないですか。

 やっぱり持ち点がマイナスよりはプラスの方が良いし、順位も上の方が気持ち良いです。

 あとは、相手が何を狙い何を待っているのか、なんて考えるのも面白いですね。

 たとえ自分が聴牌していなくても、他の3人は聴牌しているのか、していないのか、なんてことを考えながら

 回し打ちして、なんとか聴牌にこぎつけたりした時は、“してやったり!”と思いますね。


 マージャンは短距離走ではありません。

 しかし、将棋や囲碁のように長考することはあまり出来ません。

 比較的短い時間で決断しなければなりません。

 次にどんな牌が来るか・・・、そのためにはどの牌を落とそうか・・・。

 また、自分の手だけをみていれば良いというものでもありません。

 周りも注意深く観察していないと、誰かが聴牌しているかもしれません。

 振り込んでしまえば、大きな痛手になるかもしれません。

 しかし、ここで退いてしまって良いのだろうか? 

 勝負すべき時ではないか?

 ここで焦らず次のチャンスを待つべきだろうか?


 このように色々考えることが出てきますね。

 何やら人の歩みに似ていませんでしょうか?


 10人いれば10通りのやり方があります。

 それぞれの趣向・哲学でアガリに向かって行きます。

 お金なんか賭けなくても、お互いの哲学を賭けてのマージャンだって面白い筈です。


 正面からみるだけでなく、上や下、斜めからみると、違ってみえることは結構あるのではないでしょうか。

 少なくとも私はそんな風に考えています。

 ですから、お金を賭けないマージャンでも、私は惹かれるのです。


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