管理人の独り言  《第14話》  

  姿勢 


 このホームページの紹介のところにもありますが、現在じゅうしまつ会では、椅子に座ってマージャンをしています。

 この“座る”という一見楽な感じがする行為は、実は人が立っている状態の時より、腰の負担が大きくなってしまう

 というのです。

 ある研究では、立った状態の腰の負担を100とした場合、イスに座った状態では140になり、更に猫背で椅子に

 座ると185になったという報告があります。


 また、以前は和室で折り畳みテーブルを広げて、その上にマットを敷いて、そこで座ってやっていました。

 この“座る”というのが、結構ツライんですよねぇ~。


 ここで“座る”について整理してみます。


 “座る”には、“正座”、“胡座(あぐら)”、“横座り”の3種類があるかと思います。


 “正座”について・・・ 正座は背骨を正常に近い位置に立てることができるので、上半身には非常に良い

              座り方になります。

               しかし、膝が完全に曲がってしまうことから、膝から下に全体重をかけることになってしまい、

              膝から下で血行障害が起きやすくなります。

               ということで、下半身には良くない座り方となります。


 “胡座”について・・・ 胡坐は腰が丸まってしまうため、背骨全体に負担が掛かってしまいます。

               また、骨盤が開いてしまうため背骨の歪みを作り易い上、内臓下垂も起こしやすい座り方

              となってしまうので、良くありません。

               しかし、正座に比べて膝の曲がる角度が浅いので、正座よりは下半身に良いと言えます。


 “横座り”について・・・横座りは基本的に背骨にも下半身にもよくないと言われています。

              問題となるのは歪みです。脚を右なら右、左なら左に偏った姿勢を取ってしまうので、

              最初からこのような姿勢を取ってしまうと、この姿勢のせいで歪みが生じます。

               しかし、何らかの外傷や病気により、背骨に歪みが出ている場合は、むしろ正座や胡座

              よりも横座りの方が、全体の負担を軽減させることがあります。

               ということで、身体に歪みがある場合には、横座りもからだには良いということになります。



 とまあ、それぞれ一長一短はありますが、この中で日本人にとって一番親しんだ座り方というと、やはり“正座”

 になるかなと思います。

 ひとくちに正座といっても、人によって様々な正座をしています。では本当に効率のよい正座とはどのような

 座り方でしょうか。


 ある説では、足の親指同士を少し重ねて、踵を開いてお尻を踵に直接乗せないように、外側に足を倒して

 その上に座り、重ねた親指はときどき左右を入れ替える。


 またある説では、足は親指同士がくっつく程度に縦に並べて、踵を坐骨の上に乗せるようにして座るのが

 良いとされています。上記の座り方だと、どちらかの足が上になるので、骨盤が上に傾いてしまい、座るだけで

 骨盤が歪んでしまうおそれがある、ということだそうです。


 一般的には、

      ・かかとは坐骨のすぐ横に。

      ・親指は重ねないこと。

      ・膝はこぶしひとつ分あけること。

      ・腰を入れること。

 と言われるようですが、個人差もあるし、専門家の間でも意見が分かれているので、まあ無理のないようにするのが

 無難かと思われます。



 最初でも述べましたが、たとえ椅子に座っていても、決して体への負担は少なくないということ、

 さりとて、正座や胡座で座っていても、少なからず負担は掛かるとすれば、一体マージャンをするのに

 ベストな姿勢というのは、何なのでしょうか?

 まさか立ち食いソバではないけど、立席マージャンという訳にはいきませんでしょうし・・・。

 いくら体に良いといっても、立った格好でマージャンなんて、考えられません。

 でも、“健康マージャン”という位なので、それこそ体に良いことは尊重しなければならないし・・・。


 う~ん・・・でもまあ楽しく出来ることが心と体に一番良いと考えれば、格好なんか何でもいいですかねぇ。




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