暑い日々が続いていま ・ ・ ・ ・ ・ (汗)
続いていることにしまし ・ ・ ・ ・ ・ (汗)(汗)
皆様、残暑お見舞い申し上げ ・ ・ ・ ・ ・ ・ (汗)(汗)(汗)
大変失礼致しました ・ ・ ・ (汗)(汗)(汗)(汗)
涼風の候、皆様にはますますご壮健のこととお慶び申し上げます。
ご無沙汰となっていましたが、今回は久しぶりに “Rest Time” のお話しといきましょう。
初めて買ったバイクがSUZUKIのRG50だったということは以前
“Rest Time(その2)” (第134話参照) でお話ししました。
大したトラブルもなく、常に私の足になり、飛びまわってくれました。
高校の授業のレポートを作成する際の図書館通いの足になったり、
親に頼まれ遠方への買出しの足になったり、勿論ツーリングに行っ
たりと、本当によく走ってくれました。
しかし、フロントのブレーキワイヤーが切れたり、エンジンを回し過ぎて焼きついたり、
マフラーにカーボンが詰まったり、果てはリアのスプロケットの摩耗が進んで、チェーンが
外れること幾度となく・・・・・
更にはもっと排気量の大きいバイクへの憧れも強くなり、大学1年の冬に決心して
中型免許(現在では普通二輪免許)を取りました。
当然、免許を取ればバイクが欲しくなります。
バイトを続けて資金を貯めながら、平行してバイクの選定にあたりました。
最初に目をつけたのは、 HONDA VT250F というバイクです。
HONDA VT250F
エンジン 水冷4ストローク 4バルブ DOHC V型2気筒
最高出力 35ps/11,000rpm
最大トルク 2.2kg-m/10,000rpm
標準価格 ¥399,000円
“打倒 RZ” を命題にし、2ストエンジンに対して4ストエンジンで
真っ向勝負を挑むために作られたバイクでした。
水冷Ⅴ型エンジン、油圧式クラッチ、電動ファン式ラジエター、フロントは
インボード式ディスクブレーキ、16インチフロントタイヤ、プロリンクリアサス
ペンション、電気式タコメーター、ハーフカウル等々の装備は、その性能と
相まってそれまでのクォーターバイクの概念を打ち破るものでした。
次に考えたのは YAMAHA RZ250 です。
YAMAHA RZ250
エンジン 水冷2ストローク ピストンリードバルブ 並列2気筒
最高出力 35ps/8,500rpm
最大トルク 3.0kg-m/8,000rpm
標準価格 ¥354,000円
発売当時、250ccでは最強の35馬力の水冷エンジンを装備し、ロード
スポーツでは初のモノクロスサスペンションの採用、パワーウェイト
レシオは3.97kg/psと、当時の4ストローク400ccクラスと肩を並べるほど
でした。
3番目は KAWASAKI GPz250 です。
KAWASAKI GPz250
エンジン 空冷4ストローク 2バルブ OHC 並列2気筒
最高出力 33ps/10,500rpm
最大トルク 2.3kg-m/9,500rpm
標準価格 ¥375,000円
GPzシリーズを継承したフォルムに、リアにはユニトラック・サスペン
ション、フロントにはダブルディスクブレーキを装備し、駆動方式は
ベルトドライブ方式を採用しています。
4番目は SUZUKI GSX250E KATANA です。
SUZUKI GSX250E KATANA
エンジン 空冷4ストローク 4バルブ DOHC 並列2気筒
最高出力 29ps/10,000rpm
最大トルク 2.2kg-m/8,000rpm
標準価格 ¥359,000円
TSCC(2渦流燃焼室式)エンジンの採用、フロントにはANDFを装備し
そのフォルムは先のGS650Gの流れを踏襲しています。
5番目は YAMAHA XS250 です。
YAMAHA XS250
エンジン 空冷4ストローク 2バルブ DOHC 並列2気筒
最高出力 30ps/10,000rpm
最大トルク 2.2kg-m/8,000rpm
標準価格 37~38万円位(?)
DOHCエンジンに、リアにはモノクロスサスペンション、フレームは
プレスバックボーンフレームを採用しています。
最後の候補は HONDA CB250RS-Z です。
HONDA CB250RS-Z
エンジン 空冷4ストローク 4バルブ SOHC 単気筒
最高出力 26ps/8,500rpm
最大トルク 2.3kg-m/7,000rpm
パワーでは上記のツインエンジン車達に劣りますが、乾燥重量で130kg
と軽量化した車体で、抜群の軽快感を誇ります。
ここから選定にはいります。
最初に候補から落ちたのはGSX250E KATANAでした。
スタイルもよく落ち着いていて良かったのですが、大学の友人が乗っていたので
流石に申し訳なく思い、やむなくの脱落でした。
次に脱落したのはXS250でした。
4ストロークDOHCエンジンは2バルブながら魅力はあるのですが、如何せん
フレームをXS400と共有していたため、163kg(乾燥重量)という車体では
その魅力も半減です。
その当時は250ccといえば、殆どが車体を400ccと共有していました。
所謂 “おさがりバイク” と言われていましたが、雰囲気だけを楽しむのならその
車格と相まって良いのですが、その重みに完全にパワーが負けてしまっている
ので、フラストレーションが溜まってしまうといわれていました。
次に脱落したのはRZ250でした。
250cc最強の2ストローク35馬力エンジンは大変魅力的でしたが、正直これは
私には無茶でした ・ ・ ・ ・
ていうか、おそらく殆どのユーザーにとって手に余ったのではないでしょうか。
実際に乗ったわけではありませんでしたが、色々なバイク雑誌から、このRZが
如何にそれまでの250ccバイクの概念を打ち破ったものであるかを痛感しました。
レースでもやっている人ならともかく、私のような“原付”からステップアップした人間
にとって、RZ250は“凶器”以外の何者でもありませんでした。
RZ250購入者の7割以上が、購入してから1年以内に事故を起こして、マシンの
搊傷や怪我をしているという統計すらありました。
実際、高校時代の友人も同じ目に遭っていました。
『 乗るにしても、もっと経験を積んでからにしょう ・ ・ ・ 』
こうしてRZ250も候補から落ちました。
次に脱落したのはCB250RS-Zでした。
軽量化した車体とフラットなエンジン特性は、私のような初心者には極めて
適しているようでした。
ただ逆に言えばそれは “面白み” に欠けるとも思えました。
折角2ランク上のバイクに乗るのですから、やはりある程度の重厚さは必要です。
当時は単気筒というだけで、何だか“原付”の延長的な感覚もありました。
という訳でCB250RS-Zも候補から落ちました。
残ったのはVT250FとGPz250でした。
まずVT250Fの気に入っている点
なんといっても、その戦闘的なスタイル
絶対的なパワーで劣る4ストで2ストに挑もうとするその心意気
どこまでも際限なく回ってしまうⅤ型ツインエンジン
(実際オーバーレブ対策に、この後のモデルにはリミッターがついた)
理論上一次振動をゼロにするⅤ型エンジン採用による静粛性の向上
旋回性に優れたフロント16インチタイヤ
VT250Fの気になる点
あまりの人気ゆえ、どこでも見かける
フロントに16インチタイヤを履いているため、コーナーではやや特殊な
ライデイングが要求される
次にGPz250の気に入っている点
GPzシリーズを踏襲したそのスタイル
フロントにダブルディスクブレーキ、リアにはユニトラック・サスペンションの装備
1982年鈴鹿4時間耐久レースで総合優勝し、その耐久性についても実証
された “ベルトドライブ”
250ccでは珍しい燃料計を装備している
18ℓも入る大容量燃料タンク
次にGPz250の気になる点
GPzシリーズに相応しくないエンジン
(何故この車種だけOHCエンジン?)
GPzシリーズに相応しくないビキニカウル
(何故この車種だけこのカウル?)
めったに見かけない
連日連夜悩みに悩み、カタログとにらめっこし、バイク雑誌を穴のあく程見て、
あ~でもない、こ~でもない ・・・
と、散々考えた末に出した結論は ・ ・ ・ ・ ・
最終的にはVTがあまりに多く見られるようになっていたことが翻って短所転じて
長所となり、兎にも角にも、我が愛車は “GPz250” に決まりました。
乗ってみて感じたこと
VTに劣るとはいえ、33psのパワーはクォーター初心者には必要にして充分
前身のZ250FTからモディファイされたエンジンには、抜群の安定感がある
ツインエンジンらしく “ドコドコ” 感があり、中低速トルクも充分
ツインエンジンにしては驚異的な燃費
街中では30km/ℓを割ったことはなく、ツーリングでは平均40km/ℓ !!
大容量燃料タンク(18ℓ)と相まって、航続距離は街中なら500km以上
ツーリングなら700km以上!!
いつ給油したのか忘れてしまう
シートは大柄で適度な厚みもあり、ライディングポジションも楽ちんで疲れ知らず
ベルトドライブは本当に静かで、変速ショックも殆どない
チェーンのように給脂する必要がないので、タイヤホイールも汚れない
ビキニカウルは高速走行時には、ないよりはマシ
燃料計は全くアテにならない
ということで、めでたく50ccから250ccにステップアップすることが出来、
その行動範囲も更に広がり、私のバイクライフも大きく変わっていきました。
この後更に色々なことがありますが、それは次の機会にお話をさせていただきます。