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 管理人の独り言   《第109話》 

   Break Time (その8) 




        長く苦痛の日々でした ・ ・ ・ ・ ・


        やっとの思いで“バランタイン・ファイネスト”( 第107話 参照) を飲みきることができた私は、

        早速次の銘柄を探し始めました。



        飲みきる前から探し始めてもよかったのですが、あの状態で次の銘柄を買ったら

        恐らくは二度と“バランタイン・ファイネスト”の栓を、開けないような気がしたので、

        あえて飲みきるまで、次のことを考えないようにしたのです。



        それ程までに私には “バランタイン・ファイネスト”は苦痛でした。

                      (バランタインファンの方、御免なさい ・ ・ ・ ・ )




        ところで銘柄選定の前に、何故“バランタイン・ファイネスト”が美味しく感じなかったかを

        考えてみました。



        “バランタイン・ファイネスト”は、スコッチ・ウイスキーです。


        スコッチ・ウイスキーはその蒸留所の地域で、“ハイランド”、“スペイサイド”、“ローランド”

        “アイラ”、“キャンベルタウン”、“アイランズ”と、主に6つに分類されます。




        ハイランド   ・・・・・ ピートの香りが強くて、力強いものが多い。

                      グレンモーレンジ、クライヌリッシュ、グレンギリーなど。



        スペイサイド ・・・・・ 華やかな甘みと、洗練されたピートの香りのものが多い。

                      マッカラン、グレンフィディック、アベラワー、グラン・グランなど。



        ローランド   ・・・・・ 穏やかな風味のウイスキーが多い。

                      インバリーブン、リトルミル、オーヘントッシャン、キンクレイス

                      ローズバンク、セントマグディラン、グレンキンチー、ブラッドノック など。



        アイラ      ・・・・・ ヨード臭がし、更にピート由来のスモーキーさを持つものが多い。

                      ボウモア、ラフロイグ、アードベッグ、ラガヴァーリンなど。



        キャンベルタウン ・・・・・ 香り豊かでオイリー、塩っぽい風味を持つものが多い。

                         スプリングバンク、グレン・スコシア、グレンガイルなど。



        アイランズ  ・・・・・ 共通する特徴はない。

                      ハイランドパーク、スキャバ、タリスカー、トバモリーなど。




        概して“スコッチ・ウイスキー”は、ヨード臭とピートの香りがあるのが特徴のようです。

        この2つに対して嗜好なり相性なりが合わないと、私のような結末になりそうです



        しかも“バランタイン・ファイネスト”は、6つの内4つの地域でつくられたモルト原酒

        40種類以上をブレンドして作られているのです。

        そうなればスコッチらしいウイスキーになるのも当然でしょう。




        そんなことも知らずに、評判だけで購入を決めてしまったのですから、なんとも

        恥ずかしい次第ですが、嗜好に関してはよくある話なので、良い授業料を払った

        のではないかとも理解しています。



        味について表現するには、脳というまだ未開拓の研究分野を掘り下げていかなければ

        科学的に説明できないことからも、この複雑なメカニズムについては、到底説明する

        ことなんてできないでしょう。




        ということで、次に選んだ銘柄は ・ ・ ・ ・ ・ 




        次回に続きます。






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